週刊「想うのよ」

想うことを綴ります

中道をゆく

ある番組。実業家としてかなり成功していた方がインド旅を経て突然出家した。その理由を番組でインタビューしていたのだが、回答は想像通りだ。「資本主義の中で数字に追われ、それを達成すればさらに次の数字を求める。それにいっぱいいっぱいになった。インドの位の高い仏教家が質素な生活をしつつ、国に頼らず学校をたてるなどの活動をする姿を見て、こうした生き方がこれからの自分の生き方だと思った」みたいな回答。それはそれでいい。良かったのは、それらを総括した番組のメイン出演者のコメントだ。「結局、極に行ってはだめなの。極にいくと、その逆の極を求めてしまうの。だから何かにふりきる誘惑にのっちゃダメ。私はだから刺激に触れないようにしてる」ってとこ。つまり人間というのは何かが行き過ぎれば、本能的にバランスを取り戻すために逆方向に行き過ぎる、行こうとする生き物なんだということ。そのぶれ幅は行きが極端であれは戻りも極端になるということ。サウナを出たら水風呂みたいな。であるから中道にいることが平穏な人生をおくるポイントなのではないか。それが良いのか否かは分からない。でもハッとさせられたことは確か。