週刊「想うのよ」

想うことを綴ります

森へ行きましょう

ひょんな事情で、森に囲まれたお宿で本日は目を覚ました。

圧倒的な野鳥の声、朝からヒグラシの声も聞こえる。どこにあるのか川の音もずっと響いており、視界にはうっそうとした木々。美味しい空気に安心して深呼吸をする。

心地がよい。

普段の無味乾燥した住宅街の景色と、車の音、深呼吸を憚られるホコリっぽい空気とはやはり違う。

人は自然の一部。

自然環境の影響は当然に受ける。そうであるならばもっと美しい自然を求めるべきだとあらためて想った次第。

昨日は大気が不安定だったのだろう、夕方に急で激しい雨と雷鳴が鳴り響き、これもまた鬱々とした最近の気分に良い刺激となった。

こうした自然に対する評価を多くの人は持っているし、実感もしていると想うが、その重要性や、日常的に必要なものという認識は、異常に低いと思う。そうでなければ、無味乾燥とした生活環境が、ここまで広がらないはずだ。

欧米(おそらくあらゆる国)は首都圏でも広大な自然に触れることのできる環境がある。日本は最近でこそ新規開発に自然の要素を入れ込む規定ができたようだが、規模も質もお飾り程度だ。

自然が、日常的に本質的に重要なものだという認識が薄すぎる。

そんな環境下でビジネス活動なんかするものだからギスギスした愛の無い、余裕も無い、もっというと本来的な目的を見失った、自分欲求に傾斜した、ゲームのようなビジネス活動に陥るのだと想う。

森や川、人以外の生物の営み、これらの自然にもっと還るべきだと想う。言葉にできないが、そして焦点を絞れないが、そこには生きる目的みたいなものが、静かに示されているように感じる。言葉にできないのだが、「あっ、人が生きるってそういうことなんだ」みたいな感覚になるのだ。

そこには競争で勝たねばならない的な発想は生まれない。満たされていることに気づくからだろうか。

そんなことを想った本日早朝。今日は神社にお参りにも行ってきます。